
デザインや建築の現場では、正確な色のイメージを相手に伝えることがとても重要です。
今回は、思い通りの仕上がりを実現するために欠かせない「色の標準規格(RAL基準)」が果たす役割について見ていきましょう。
■言葉や感覚のズレを防ぎ正確に色を共有する役割
赤や青といった色のニュアンスは、人の感覚やモニターの表示環境、照明の当たり方によって見え方が大きく変わります。
そのため、「明るい赤」といった言葉の表現だけでは、施工者やデザイナーとの間で認識のズレが生じやすくなります。
そこで役立つのが色の標準規格です。すべての色に固有の記号や番号(カラーコード)を割り当てることで、誰が確認しても同じ基準で色を共有できるようになり、イメージの違いによる失敗を防ぐことができます。
■品質を保ち思い通りの仕上がりを実現するメリット
色の標準規格を活用することは、建築物や工業製品の品質を均一に保つ上でも大きなメリットがあります。
例えば、外壁の塗装や設備のパーツを別々の場所で製造しても、共通の規格に基づいて指定しておけば、組み立てた際にも色を統一しやすくなります。
また、年月が経って一部を塗り直したり修理したりする際にも、同じカラーコードを指定するだけで元の色に近い仕上がりを再現しやすくなります。
仕上がりの美しさや品質を維持するための重要な仕組みです。