給水方式(直結直圧・加圧給水・高置水槽)の違いと建物の用途に合わせた選定基準

建築物の利便性や衛生環境を確保するうえで、適切な給水方式の選定は欠かせません。

直結直圧・加圧給水・高置水槽といった各方式の特徴や違い、建物の用途や階数に応じた選定基準についてまとめました。

 

■3つの給水方式における構造的な違いとそれぞれのメリット

建築物へ水を供給する給水方式は、水圧や建物の規模に応じて大きく3つに分類されます。

水道本管の圧力を利用して直接供給する「直結直圧方式」は、受水槽が不要で衛生管理や省スペース化の面でメリットがあるため小規模建築に適しています。

次に、ポンプの圧力で送水する「加圧給水方式」は、高層階まで安定した水圧を確保しやすいことが特徴です。

そして、「高置水槽方式」は、屋上水槽へ汲み上げて重力で給水する仕組みであり、一時的な停電時にも一定量の水を確保できる場合があります。

 

■建物の規模・用途と電気設備工事を含めた総合的な選定基準

最適な給水方式を選択する際は、建物の階数や使用水量、非常時のBCP対策などを総合的に考慮することが求められます。

低層住宅などでは、条件が合えば直結直圧方式が採用されることがありますが、中高層のオフィスや病院など安定した給水や災害対策を重視する施設では、加圧給水方式や高置水槽方式が有力な選択肢となります。

その際、ポンプを制御・駆動させる電気設備工事の計画も同時に進める必要があり、受変電設備からの電源確保や非常用電源との連携を適切に行うことが、建物全体の安定したインフラ維持へとつながります。