
建物を安全に支えるためには事前の地盤調査と適切な施工が不可欠です。
ここでは、代表的な地盤改良工事である表層改良・柱状改良・鋼管杭工法の基礎知識と、地盤に応じた工法の選び方をわかりやすく解説します。
■地盤調査の重要性と代表的な地盤改良工事の種類
建築予定地の耐力を正確に把握する地盤調査において軟弱地盤と判定された場合、建物の不同沈下や傾きを未然に防ぐ目的で地盤改良工事を実施します。
主な施工手法には、軟弱な浅層部の土とセメント系固化材を混合し、地盤を改良する「表層改良工法」、柱状のコンクリート固化体を地中に構築して安定した地盤へ荷重を伝達する「柱状改良工法」、そして固い支持層まで鋼製の杭を支持層まで設置する「鋼管杭工法」の3種類があります。
■地盤条件や施工環境に応じた最適な工法の選定基準
どの手法を選択すべきかは、事前調査によって明らかになった軟弱地盤の深度や性状、さらに周辺の作業環境や現場のスペースによって決定されます。
比較的浅い範囲の改良で対応できる場合は、表層改良工法が適しています。
一方、軟弱層が比較的深い場合には、柱状改良工法が多く採用されます。さらに深い層まで軟弱地盤が続く場合などには、鋼管杭工法が用いられることがあります。
地盤の状態や建物の条件を踏まえて適切な工法を選定することが、将来にわたり建物を支える堅固な基盤づくりにつながります。