アスベスト潜伏リスクとは?解体・改修前に知っておくべき飛散防止の基本

アスベストは吸入から数十年の潜伏期間を経て健康被害を引き起こすリスクがあります。

解体・改修工事の際は粉じんの飛散を防ぎ、作業員や近隣住民の安全を守るための徹底した管理と対策が不可欠です。

 

■健康被害の潜伏リスクと法規制による事前調査の義務化

かつて耐火性や断熱性に優れる建材として広く使用されましたが、解体や改修時に粉じんを吸入するリスクがあります。
アスベスト(石綿)の恐ろしさは、体内に吸い込んでから中皮腫や肺がんなどの病気を発症するまでに長い潜伏期間が存在する点にあります。

このリスクを抑えるため、大気汚染防止法や石綿障害予防規則に基づき、現在は解体・改修工事の規模などに応じて、有資格者によるアスベストの事前調査と報告が義務付けられました。

 

■発じん性に応じたアスベストの飛散防止対策

工事中の飛散防止対策は、建材の種類や作業内容などに応じて適切に行う必要があります。
一般に、発じん性の高い吹付け材や保温材などを扱う場合は、作業場所を隔離し、負圧を維持しながら集じん・排気装置を使用するなど、厳重な飛散防止措置が求められます。

また、石綿含有成形板などの比較的発じん性が低い建材を扱う場合でも、散水などによって湿潤化し、できるだけ破砕しないように手作業で取り外すなどの対策が必要です。
建材の種類や作業内容に応じた適切な管理手順を守ることが、工事に関わる作業員や周辺環境への影響を抑えるうえで重要です。