
気候変動への対策や脱炭素社会の実現に向け、建築分野における環境配慮型建材の選定が重要となっています。
ここでは、製造から廃棄までに生じる環境負荷を削減し、住む人の健康と快適性を両立を目指した建材の選び方を解説します。
持続可能な未来をつくるための評価基準と具体的なポイントを押さえましょう。
■ライフサイクル全体で評価する視点
環境配慮型建材を選ぶ際は、単に天然素材かどうかという点だけでなく、原材料の調達から製造・輸送・施工・解体・廃棄に至る「ライフサイクル全体(LCA)」での環境負荷を見極めることが大切です。
例えば、地産地消につながる地域の国産材やリサイクル資材、さらに森林環境を守るFSC認証などを取得した持続可能な木材を優先的に選択することで、輸送時の燃料削減や製造時のCO₂排出量削減につながります。
■性能と健康面を両立する選択
建材の持つ耐久性や高い断熱性能は、建物の長寿命化だけでなく、使用時の消費エネルギー抑制にも直結します。
さらに、高性能な断熱材や複層ガラスを採用して省エネ性能を高めつつ、VOCの放散量が少ない素材を選ぶことで、森林資源の持続可能な利用につながり、住む人の健康配慮を両立できます。
エコマークをはじめとする第三者認証マークを信頼できる指標として活用し、性能・安全性に関する情報を参考にした建材選びが持続可能な未来へとつながります。