建設業務にある左官工とは

 

左官工は建物の外壁や内壁に土やモルタルを塗って下地を作る職人のことです。

モルタルは水やセメント、砂利などを混ぜられたまだ軟性のあるコンクリートです。

鏝(コテ)と呼ばれる道具を使って壁に塗っていきます。
鏝板と呼ばれる板に資材を用意しておき、そこからすくって塗っていく方法が一般的です。

今でも左官工は存在しますが、一昔前に比べれば活躍の場が減っている状況です。
左官工だけで食っていくというのは、ちょっと厳しいかもしれません。

なぜなら、一般住宅はモルタルからサイディングへと移行しているケースが多いからです。

モルタルは経年劣化によりヒビが入りやすい点が弱点でした。
しかし今では建物の骨格に合わせてはめられるサイディングボードが主流です。
これは人によって塗装するわけではありません。
すでにそういった素材の壁材が用意されています。

これにより左官工が活躍する場が大幅に減っている状況です。
塗るのにも時間がかかりますし、サイディングよりモルタルを優先する度合いが減ってきています。

モルタルは火に強いので防火目的で使用するケースはありますが、最近は防火性の高いサイディングボードも登場していますので、時代の流れによって左官工は減ってきています。