アスベスト除去工事はどのような流れで行うの?

 

建造物にアスベストが使用されていて、含有成分を吸い込んでしまうと健康被害があるということがわかっています。
そのため、アスベストが残っている建物は除去する工事が必要です。

では、具体的にアスベスト除去はどのように行っていくのか、その手順を紹介しましょう。

 

1、粉じん飛散抑制剤を散布

建物内、あるいは建物近隣に粉塵が飛ばないように抑制スプレーを建物全体に散布していきます。
その際、作業員は防護服や保護メガネ、マスクなどをして、完全防御態勢を敷いてから作業を行います。

 

2、石綿除去

次に石綿除去をしていきますが、ここでポイントとなるのが出来るだけ飛散させないように除去すること。
仮に飛び散ったとしても人体に影響のない方法を採用します。

それはドライアイスブラストと呼ばれる方法。
ドライアイスの粉末状になったものを該当部分に吹き付けることで、石綿が固まって除去しやすくなります。

そして、石綿がドライアイスブラストでコーティングされる形になるので、人体に直接触れる可能性が低くなります。

 

3、真空圧縮

除去した石綿はそのまま処分するのではなく、真空圧縮して容積を縮小させます。
だいたい50%から70%度が小さくなるので、輸送が楽になります。

石綿を取り除いたら養生シートや保護服なども廃棄処分します。

 

ここまで一連の流れがアスベスト除去工事です。
外部流出を防止しながら作業に取り組みます。