注目の「ZEH住宅」、その基準と脱炭素との関連性を解説!

2050年の脱炭素(ゼロカーボン)社会実現を目指す中で、今後の住宅の在り方を示すものとして「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)、通称ゼッチ」が注目されています。

 

◇ZEH住宅とは?

ZEH住宅は、住宅の年間一次エネルギー消費量が実質ゼロとなる住宅です。

断熱性や省エネ性能を高め、再生可能エネルギーを生み出すことで、消費量を抑え、ゼロ以下にすることを目指します。

ZEHとして認定されるためには、国が定めた寒冷地や温暖地などの地域別の強化外皮基準を満たすことが必要です。

また、基準となる一次エネルギー消費量から20%以上の削減が求められます。

さらに、再生可能エネルギーの導入やエネルギー消費量の削減に応じて、「ZEH」の種類が区分されます。

 

◇なぜ、住宅の脱炭素化が叫ばれているのか

地球温暖化が深刻化する中、日本は2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにする目標を掲げています。

温暖化の主因であるCO2削減が重要で、建築物の長寿命化や断熱性能向上が鍵となります。

家庭でのCO2排出は照明や家電が32.4%、冷暖房が18.5%を占めており、省エネ性能の高い設備や再生可能エネルギーの活用が必要です。

住宅においては、断熱と太陽光発電等の創エネによる「省エネ化」が必須です。

しかし、日本の住宅の省エネレベルは低く、今までの延長線上より一段上の省エネ化施策が求められています。