マカダム舗装とは?日本にはあまりない?

 

マカダム舗装とは磁石をローラーなどで圧して、固めていく舗装方法です。
磁石は圧力を加えることでがっちりと固定される性質があるため、地盤の緩い場面などの舗装に向いています。

ただし表面が粗くなりがちなので、例えば、車が走るような通りには適した舗装ではありません。

 

マカダム舗装は表面がほどよく荒く、凹凸があるので、馬の足掛がかりが良く、馬車などが通る道として使われていたといわれています。

日本ではあまり見かけない舗装で、海外でもあまり文化が発展していない地域でまだ見られる舗装です。

磁石は砕けた石のことなので、材質も手軽に調達できますし、施工もしやすいです。

 

日本の場合は石やセメントを混ぜて作られたコンクリート材が一般的な舗装です。
表面が細かく、気圧の変化や温度の変化に強いので一般の道路や空港などでも使用されています。

ちなみにマカダムという名前は舗装方法や材質の名前ではなく、考案者の名前だそうです。

 

また、表面の粗さを解消するため地層の中はマカダム舗装にして、表面だけコンクリート材を投入し、なだらかにする方法もあります。

まだ未開拓のエリアや資材の導入が難しいエリアなどでは、こういった舗装方法を試みるケースがあります。