工事監理と工事管理はどう違う?それぞれの役割とは

混同しやすい言葉の監理と管理。
建築業界では下記のように使い分けられます。

工事監理
設計士、及び施工主に対して表現される言葉です。
建物を作るときは設計士が全体図、設計図、構成を作成します。

また、資材にどういった部品やパーツが必要なのか、施工に必要な道具や部材を指示するのも工事監理の業務です。
その他施工に関わる安全管理や品質管理など指針となるものは全て工事管理が定めています。

工事管理
現場で作業を取りまとめる管理者や監督に対して表現される言葉です。
施工スケジュール、資材準備、重機の手配、人員配置など現場に特化した管理を指します。

工事管理は何かを作り出すというより、指示書や設計書に基づいて必要な部材を調達したり、人を確保する役目です。

費用に関しては建築会社によって異なります。
工事監理が全て取りまとめるケースもありますし、工事監理が予算などを提示し、それをもとに工事管理責任者が部材や重機、人件費などを取り仕切るケースもあります。
工事監理は大枠予算だけ決めて、細かい部分は工事管理に任せるケースが多くなっています。

工事監理と工事管理の違いをわかりやすく野球で例えるなら、工事監理がチーム代表者で、工事管理が現場の監督といったイメージです。