技士補は学科試験のみ取得できる資格です。
これまでの建設業界の資格といえば施工管理技士が有名でした。
今でも存在する資格ですが、この施工管理技士を取得するには学科試験と技能試験の両方に合格しなければならず、非常に難易度もあり、敷居の高い資格となっています。
しかし技士補は両方ではなく、まだ実務経験がない人でも取得可能なものです。
施工管理技士より難易度が低く、誰でも資格取得が目指せるということで実務経験の有無に関わらず興味を持つ人が増えています。
これは現場で働くスタッフもそうですし、全く建設業界で働いたことがない人にも影響を与えています。
なぜ技士補が誕生したかというと、今までの建設現場での配置義務では、1現場につき1人の1級施工管理技士を配置しなければいけないというルールがありました。
しかしそれだと複数の現場にそれぞれ1級施工管理技士が必要になり、施工にしたくても受けられないというジレンマが発生していました。
そこで規制が改正され、1現場に着き、1級の技士補がいれば、施工管理技士は他の現場を兼務することができるようになりました。
これにより、さまざまな現場で施工が可能になる、技士補を目指す人が増える、一般社員と施工管理技士の間の中間管理職のような存在(技士補)が生まれるという状況になりました。
今後は建築業界でステップアップしやすい状況になり、作業員が更に増えていくのではと予想されます。