アスベストとは

アスベストとは「石綿」とも呼ばれ、かつては生活のあらゆる場所で使用されてきました。その用途はざっと3000種とも言われていますが、その8割は建築関係でした。

 

アスベストを使用した建築は1955年頃から始まり、1960年代の高度経済成長期には大量のアスベストが使用されました。アスベストが重宝された理由には「安価であること」そして「耐火性、断熱性、防音性、絶縁性」などさまざまな性質を備えていたため、これらを一手に引き受けてくれる建材として重宝されていました。

 

ところが、その便利なアスベストを取り扱う現場で働いていた社員が次々と健康被害を訴えるようになりました。それまで知られていなかったアスベストの有害性ですが、肺がんなどを引き起こし、いずれは死に至る原因となることが次第に明らかになりました。日本では今は正式にアスベストの使用を禁止しており、2006年を最後にアスベストの輸入は途絶えることとなりました。

 

現在では新たなアスベスト被害について聞かれることは少なくなりましたが、アスベストの使用が禁止されていなかった頃に建てられた建物の解体等では十分に気を付けて作業をする必要があります。またアスベストの代用品として現在ではロックウール(岩綿)が広く使用されるようになりました。こちらは発がん性の確認はされておらず、健康被害についても心配ないと言われています。