シックハウス症候群とは

シックハウス症候群とは、英語で「Sick building syndrome(シックビルディング症候群)」と呼ばれるものを邦訳したものです。1970年代―オイルショック真っ最中のアメリカで、ビル内で働く人が次々と体調を崩す、不調を訴えるという現象が続いたことから始まりました。

日本では1990年代中頃からシックハウス症候群という言葉が聞かれるようになり、2003年の建築基準法改正によりシックハウス対策が本格化しました。

 

シックハウス症候群によって引き起こされる症状は多岐にわたり、さまざまな反応があります。

・目…ちかちかする、涙目

・鼻…乾燥する、鼻水、刺激を感じる

・のど…乾燥する、痛む

・口…唇が乾燥する、咳が出る

・頭…めまい、吐き気、頭痛など

・肌…じんましん、湿疹

・体…疲れやすい

原因は体内でのアレルギー反応によるものと考えられています。人により表れる症状は異なりますが、いずれにしろ健康被害であることには変わりありません。

シックハウス症候群という言葉が一般的になった今でも発症の仕組みなどははっきりとは解明されておらず、原因と思われるホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどの有機溶剤や、ダニ、カビなどアレルギーの原因となりやすいものを取り除くことで予防・改善することが出来るとされています。