建設業界は景気に左右される業界でもあり、90年代をピークに就業者数や施工数が落ち込んでいましたが、近年は徐々に回復傾向にあります。
現在、建設業界に就業している人は約500万人。
ピーク時の680万人(97年)からは減ってきていますが、ここ10年ほどはほとんど就業者数が変わらない状況が続いています。
就業者数はほとんど変わっていませんが、近年の課題となっているのが若年層の就業者数。
建設業界は体力に自信のある若い世代が多い印象ですが、10代後半から20代の数が非常に少ないです。
10代後半と20代を合わせても、36万人ほどで、全体の1割ほど。
建設業界の発展には若い就業者を増やしていくことが課題となっています。
そして、近年建設業界で変化が見られるのは技術者の能力や経験に応じた待遇を受けられること。
技術者情報を登録したカードの交付が始まっています。
そのカードには本人の保有資格や就業経験などがデータ化されていて、それにより、いつどの現場で従事していたか把握できるようになりました。
これにより仮に転職する際も、どういった実績やスキルがあるのか把握できるようになり、円滑に就業できるシステムが整ってきました。