普及が進む住宅用スプリンクラー

消火用のスプリンクラーというと、ビルや高層マンションなど大掛かりな建物に取り付けられているイメージを持つ方がほとんどでしょう。なぜなら、火災発生の際に消火活動が難しいとされる11階以上の高層階には、延焼防止のためスプリンクラーの設置が義務づけられているからです。

 

ですが、スプリンクラーは高層階専用の器具ではありません。低層階や一般住宅でも取り付けることが可能です。ご高齢の方がお住まいのお宅やグループホームなどでも設置を検討する人が増えており、以前よりもメンテナンスやランニングコストも含めて取り扱いやすいものが増えています。

 

スプリンクラーは水を噴射するために取り付けられる器具です。そのため、何らかの方法で水源と繋がっている必要があります。高層階用の大掛かりなものは貯水タンクなどから給水するものもありますが、住宅用スプリンクラーは水道直結式のものが開発されています。どの家でも標準的に設置されている水道を利用することが出来るため、貯水タンクの設置の必要がありません。ビル用のスプリンクラーに比べると水が流れる量は少ないですが、住宅用と考えれば十分な機能を持っていると言えるでしょう。

 

その他にも、スプリンクラーと同等の性能を持つ自動消火設備などもあります。いずれも住宅用のスプリンクラー設置を検討している方は知っておいて損のない情報でしょう。