「建築設備士」は取得が難しい難関資格!

私達の生活に欠かせない水、空気、電気、ガス。これらを快適に使えるように作られた機器やシステムを建築設備と言います。具体的には換気に関わる設備や給排水設備、照明などの電気設備、配管などさまざまなものがありますが、これらの建築設備の設計や工事監理に関するアドバイスを行えるのが建築設備士です。

 

建築設備士は国家資格で、合格率は15~20%と比較的難関傾向にあります。建築設備士の資格を取得すると一級建築士の受験資格を付与され、電気系や機械系を専門としていた方でも一級建築士を目指せる可能性が広がりました。2021年11月現在では建築士が建築設備士に助言を求めることは義務付けられていないため現場でもまだ資格取得者の位置づけは低いのですが、より建築設備が高度化し複雑になった近年では安全性の確保に関心の高いクライアントから「建築設備士にアドバイスをもらうこと」を求められるケースもあり、徐々に需要が高まってきました。

 

建築設備士の資格は、前述した通りかなり取得が難しい資格です。しかし、簡単ゆえに誰もが知っている知識しか得られないものと違って建築設備士の資格試験ではより専門的な知識が得られ、取得後すぐに活用できる実務レベルの内容ばかりです。今後ますます需要が高まると予想される建築設備士は、取得しておいて損のない資格です。