人気が高まっている「金属系サイディング」とは

サイディングとは、建物の外壁に使用する仕上げ用の板材のことです。2019年時点では戸建て住宅の約94%が外壁の仕上げにサイディングを採用していますが、その中でもセメントと木質繊維を主原料とした窯業系サイディングは全体の約79%と外壁仕上げの中でも圧倒的にトップシェアを誇っています。

 

窯業系サイディングに次ぐシェアに当たるのが、金属系サイディングです。全体の中では約12%とまだあまり多くはありませんが、毎年需要がアップしているのがポイントです。近年では「ガルバリウム鋼板」を使用した金属系サイディングを採用する住宅が増えており、若い世代にも人気のある外壁材です。

 

ガルバリウム鋼板は、昔ながらの金属サイディングであるトタンに比べると錆びにくさが段違いで、耐久性に優れるというメリットの他、軽量で耐震性に優れることから外壁リフォームでも人気があります。ひび割れや凍害にも強く、吸水性がないため浸水の心配もありません。デザイン性も高く、モダンなデザインを好む方には特に好評です。

 

窯業系サイディングと比べるとコストがやや高いのがデメリットですが、塗り直しなどによるメンテナンスの回数が少なくて済むためトータルでの費用はそれほど高くはありません。金属系サイディングはまだ取り扱える業者の数が少ないとも言われているため、信頼できる業者を見極めて依頼するのがおすすめです。