多くの人が憧れる建築士。建築士になるにはまず建築士試験に合格して資格を取得することが必要です。しかし建築士試験は受験のための要件が厳しく、受験者の減少により深刻な人手不足が問題となっていました。これを解消するため、令和2年の建築士法改正で受験要件が改正され、より多くの人に二級建築士資格取得の機会が与えられるようになりました。
建築系の大学や専門学校を卒業していない人でも、二級建築士の資格取得後実務経験を4年積めば一級建築士の資格取得に臨むことができます。そのため、まずは二級建築士の資格取得を目指す人も多いでしょう。
改正前の受験要件では、一級、二級共に「受験時まで」に指定の実務経験が必要とされていました。ですが、改正後は「免許登録まで」に実務経験を積めばOKとなったため、大学卒業後すぐに実務経験を積んでいる途中でも受験することが可能になりました。若い世代が活躍する機会を増やし、建築業界の高齢化にストップがかかることが期待されています。
これまでは建築学科など建築に関連する学部・学科で学んだ経験がないと難しいと思われていた建築士ですが、法改正でより多くの方に資格取得の機会が設けられるようになりました。今建築を学んでいる学生も若いうちから建築士として活躍する機会が増えると予想されています。