女性やお年寄りなど力の弱い方でも使いやすい「電動のこぎり」。手軽に購入でき便利なためご家庭でも頻繁に使用されていますが、誤った使い方により大怪我に繋がる事故も起きています。
2019年には、電動のこぎりを使用した際に身体の一部を切断してしまい、出血多量により死亡事故になったという例が大きく報道されました。事態を重く見た消費者庁は全国に向けて注意喚起を促し、各自治体でもホームページなどを通じて住民に警告を行っていました。
電動のこぎりを使用する際の注意点として、消費者庁では以下の5つに気をつけるよう呼びかけています。
(1)製品を使用する前には取扱説明書を読む
(2)意図しない方向に刃が跳ねる可能性を認識して慎重に作業する
(3)作業は明るく整理整頓された場所で行う
(4)作業は適切な服装で行い、防護めがね、防塵マスク、耳栓などの安全防護具を利用する
(5)家族などへ声を掛けてから作業を開始する
さらに、電動のこぎりは「キックバック現象」に気をつけながら使用することを促しています。切断するものに刃が詰まって動かなくなったときに、その反動で電動のこぎり本体や材料が使用者側に跳ね飛ばされるというものです。無理な力がかかって刃が折れて飛ぶこともあり、非常に危険です。使用する際は必ず説明書などで安全な使用方法を把握してから作業しましょう。