屋根にも使われる「塩ビ鋼板」とは

塩ビ鋼板(塩化ビニル鋼板)とは、鋼板にポリ塩化ビニル樹脂をコーティングした建材です。色、サイズ、形状、材質のラインナップが豊富で、腐食しにくく酸性雨にも強いというメリットがあります。

 

樹脂で表面を覆っているため加工のない後半よりも耐久性が高く、海岸沿いの建築物で屋根や外壁材に用いられることがあります。耐ガス性、耐薬品性にも優れているので、住宅だけでなく設備機器や電気機器にも用いられます。冷蔵庫の扉やユニットバスの壁にも使用されており、思った以上に身近な建材です。

 

屋根は10年~15年に1度塗り替えのメンテナンスを必要とするものが多いのですが、塩ビ鋼板の塗り替えについては注意が必要です。塩ビ鋼板は先に説明した通り樹脂をコーティングしたもののため、既に塗装よりも耐久性の強い膜が張られた状態になっています。塗料との相性によっては塗装不良となることもあるため、塩ビ鋼板専用のプライマー(下地)や塗料を使用する必要があります。

 

塩ビ鋼板の塗装に関しては知識がないと施工不良になりやすいため、もしメンテナンスが必要な状態になったときのために安心して依頼できる業者を探しておくとよいでしょう。見積もりや相談の際にしっかりと説明してくれるかどうかも確認しましょう。