とび職の仕事と必要な資格について

とび職とは数ある工事現場の職種のなかでも最も高い所で作業をおこなう作業員のことで、危険を伴う専門性の高い職種です。とび職は仕事をする現場や専門分野によって4つの種類があります。

◇ 足場とび…高い建物を建設するには足場が必要です。後から現場に入る他の職人が安全に仕事ができるように足場を組を組んでいくのが足場とびの仕事で、とび職のなかでも多くの需要がる職種です。

 

◇ 鉄骨跳び・橋梁とび…高層ビルやマンションなどの鉄骨造の建設現場で鉄骨の骨組みを専門的におこないます。クレーンを使って高い場所での作業になるため危険が伴い、ハーネスを必ず装着して作業をします。

他にも、橋や高速道路、ダムなどの鉄骨工事をおこなうとび職を橋梁とびと呼んでいます。

 

◇ 重量とび…工場やビルの空調、排水管、電気機器などの大型機材を添え付けるのが重量とびの仕事です。高所での作業はありませんが、設備機器やそれに伴う工事についての専門的知識が求められます。

 

とび職には「とび技能士」と呼ばれる国家資格があり、技能によって1~3級の等級に分けられ、親方として独立するには「とび技能士1級」が必要になります。

また、建設現場で現場を任される職長になるためには、「足場の組立て等作業主任者」「鉄骨組立て等作業主任者」、クレーン作業をおこなう場合は「玉掛(たまかけ)作業者」の国家資格が必要で、他にも「職長・安全衛生責任者教育」の講習の受講が義務付けられています。