林業再生と地域活性化の足掛かり、産直住宅とは?

「産直住宅」と言う言葉を聞いたことはありますか?

「産直住宅」とは1980年代に急速に広まったもので、林業の盛んな地域で伐採された材木をその地域で加工をして、大都市などの住宅供給地域の消費者へと直接供給することです。

1990年代半ばのバブル経済の余韻が残っていた頃にピークを迎えた「産直住宅」はその後後退していきましたが、最近では安全性が高いと国産木材がブームになり再び注目されるようになりました。

 

現在の「産直住宅」は供給方法の違いで3つの種類があります。

・ 産地主導型…木材生産者と住宅の施工主が協力をして直接住宅の施工現場に供給して、木材生産地の大工が現地まで赴き施工をします。

・ 現地主導型…木材生産地は木材の供給のみを行い、施工主は現地の業者に建設を依頼します。

・ 分離型…上記の2つの中間的なもので、木材生産地の大工が途中まで施工を行い、現地の業者が最後に仕上げます。

 

「産直住宅」当初は日本の山林の荒廃をこれ以上進ませないことを目的としていましたが、現在では林業再生と地域活性化のプログラムの一環として山林の多い地域で広がりつつあり、それぞれの地域の特性を活かした「産直住宅」のプロジェクトが進行しています。