建物の基礎工事をする際に、建物の区画全体を同じ深さまで掘ることを「総掘り」と言います。土工事は基礎工事の種類によって種類があり、それぞれの違いを知っておきましょう。
・ 総掘り…建物の基礎全体が入るように床付け面まで掘り下げることになるため、実際には使われることが少なく、必要に合わせて組み合わせる工法です。他の掘り方に比べると複雑な工程はありませんが、搬出残土が多いので残土の処理に時間や手間・コストがかかります。
・ 布堀り…建物の壁に合わせて細長く溝状に掘り下げていくのが布堀りで、布のように細長く地面を掘るため布掘りと呼ばれています。主に土台や基礎、地下室を作る際や排水管をするためにも用いられて、基礎梁やフーチングから構成されている基礎に使用されるのが一般的です。掘る面積や残土が少ないメリットがありますが、雨が多い時期には崩壊防止に養生や土留めする必要があります。
・ つぼ掘り…独立基礎を作る際の掘り方で、基礎の幅に余堀りプラスアルファして掘っていきます。主に柱などの基礎の部分だけを掘るので布堀理のように繋がっていず、それぞれの坪堀りが独立しているのが特徴です。つぼ掘りはピットがない時などに用いられることが多く、実際の現場では多く用いられている工法です。