複合基礎とは2本以上の柱をひとつのフーチングで支える基礎のことで、「フーチング基礎」とも呼ばれています。フーチングとは和製英語で形が足の裏に似ていることから「footing(足の裏)」からフーチングと呼ばれるようになりました。
建物を建設するにあたり基礎はとても重要なもので、建物の最下部で建物の重さである垂直の力や地震や台風の水平の力を地盤に伝えて建物が沈下や倒壊しないように支える重要な役割があります。
複合基礎はフーチングによって底面が広くなるため地盤の支持力を上げるには効果がある基礎方法です。
なぜなら、建物には建物本体の重さに家電や家具、住人の重さなど様々な負荷がかかり、それを支えるためには幅の狭い基礎よりも、広い基礎の方が安定するため面を広くする必要があると考えられているからです。
こうして複合基礎を用いることでフーチングが地面に接する面を広げてくれるため建物の重さを分散し、建物を安定をさせてくれます。
フーチングの幅の大きさは建築する場所の地盤の強さの目安になる「地耐力」によって異なります。
地耐力が強い地盤ではフーチングの幅を小さくしても建物を支えられますが、反対に地耐力が弱い地盤はフーチングを大きくして建物の強化を図る必要があり、地耐力に複合基礎を用いることで自然災害に強い家づくりができると言えるでしょう。