一般的に使用されているコンクリートはセメント・水・細骨剤・混和材料から構成されています。
コンクリートは道路や建物や橋など様々なところで使用されていますが、たくさんの種類があるのをご存知でしょうか。
中には特殊な性質を持つコンクリートもあります。
たとえば水を通す特殊なコンクリートとして知られているのが「ドライテック」です。技術的には30年以上も前から公共事業などでは用いられていたようですが、認知度はまだまだ低いようです。
通常コンクリートは水を通しませんが、ドライテックは内部に隙間がありそこから雨水などの水が通る構造になっているので、従来のコンクリートのように水が溜まる心配はありません。
他にも、特殊な性能を持つコンクリートは、放射能を遮蔽することを目的としている「遮蔽コンクリート」があります。
遮蔽コンクリートは鉄鉱石や蛇紋石などが用いられますが、コストが高くなるため一般的にはスランプ5~10㎝以下、水セメント比45~55%のものが多く使用されています。
遮蔽コンクリートを使用している場所は主に、原子力発電所やアイソトープ貯蔵所・医療用照射室などが多く、放射能が漏れないようにするための目的として使用されています。