地すべり防止工事とは?地すべり防止工事が必要な理由と種類について

防災工事の一種に「地すべり防止工事」があります。

ここでは、地すべり防止工事が必要な理由とその種類を解説しています。

 

◇ 地すべり工事が必要な理由

雨などのに地すべりが起こり人家や公共施設、河川や道路等が地すべり被害に合わないようにするための工事です。

地すべりが発生する場所は地質、地質構造、水文地質などのいくつかの条件が揃うことで起こります。

地すべりの原因は主に台地の地形が雨等によって地下水が上昇して、斜面に水が供給されることで段々とすべり始め、一度すべり始めると拡大していき大きな災害となります。

 

◇ 地すべり防止工事の種類

・ 仰制工

地形や地下水の状態を変化させて地すべりを緩和または停止する方法です。

仰制工には水を排除して地表水の流入を防ぐ「地表水排除法」、地形を変えて地すべりを防ぐ「地表水排除工」

地下水を低下させる「地下水排除工」等があります。

 

・ 仰止工

仰止方は地すべりするヶ所に構造物を置いて地すべりを抵抗させる力を利用して地すべりを停止させる工法です。

土中に鋼管や鉄筋コンクリートの構造物を入れる「杭工」や、ワイヤー状の鋼材を挿入する「グランドアンカー工」があります。

 

どちらの工法にするかは、まずは地すべりが起こる原因を調査して、原因によって効果的な方法を選びます。