「雪止め工事」とは屋根から雪が落ちることを防ぐための金具を設置する工事のことです。
雪国に住んでいない方にとっては聞きなれない言葉ですが、積雪地域ではとても重要な工事なのです。
◇ 雪止め工事とは?
積雪地域では屋根の家に「雪止め」と呼ばれる金具を取り付けて雪が一度に地面に落ちることを防ぎます。
民法218条に「土地の所有者は、直接に雨水を隣地に注ぐ構造の屋根その他の工作物を設けてはならない」と定められていて、落籍に関してはこの法律に触れる可能性があるため設置する家を多いようです。
ただし、豪雪地域では屋根の雪下ろしをする際に邪魔になるため雪止めは設置しません。
◇ 雪止め工事の必要性
雪は柔らかいから安全だと思われがちですが、昼夜の気温差で溶けて固まった雪は氷のように固まり滑り落ちてしまいます。
雪止めをしていないと落下した雪が真下にある人や車、モノに当り破損してしまう恐れがあり、特に人の頭に当たると怪我や最悪の場合は死亡することもあるのです。
また、屋根の雨水を地面に排水するための雨樋は耐久性があまりないため、雪が落下する際に重みで破損することがよくあります。
雨樋が破損すると外壁の劣化を早めるため、雨樋を守るためにも必要な工事だと言えるでしょう。