高速道路の防音壁、その歴史とは?

高速道路に乗ると必ず見かけるのが脇にある防音壁です。

防音壁は自動車が発する騒音を周辺に漏らさないように建てられているもので、高速道路だけではなく鉄道や大きいな工場の周辺でも設置されています。

 

◇ 防音壁はいつ頃から登場した?

防音壁は第二次世界大戦後、アメリカ社会が本格的に成長し始めると、自動車の性能が向上しスピードが求められるようになりました。

そのため、スピードが出るように車体が低く、エンジンが大きくなりタイヤの幅が広くなったのです。

タイヤの幅が大きくなることでタイヤからノイズが発し、自動車の増加と共にノイズが騒音として捉えれれるようになったのです。

特にカリフォルニア州では民家の近くに高速道路があることから1968年にアメリカで初めて防音壁が登場しました。

その後1972年には「騒音規制法」が施行されて防護壁の需要が大幅に増加したのです。

 

◇ 防護壁の今後

日本では高い鋼製の防音壁が一般的でしたが、最近では透明の防音壁も登場しました。

鋼製の防音壁は内側に吸音材がありますが、透明の防音壁は音を反射してしまうので壁を高くしなければならず、コストが高くなるため、鋼製板と透明板を組合わせた防音壁を採用する高速道路が増えています。