日本の伝統建築「木造住宅」の歴史

日本での伝統的な建築物と言えば木造建築です。そして、現在も木造住宅が圧倒的なシェアを誇っています。

ここでは、日本での木造住宅の歴史について解説しています。

 

◇ 木造建築物はいつから?

日本では約3万年前から木材を使用した家が建てられていました。

そして、現存する世界最古の木造建築物は約1300年前に聖徳太子によって建てられた奈良の法隆寺です。また、現存する世界最大の木造建造物も奈良の東大寺の大仏様で、どちらも世界遺産に登録されています。

その他にも日本の歴史的建造物はほとんどが木造でできていることを考えると、日本の風土には木材が適しているのだと言えるでしょう。

 

◇ 日本の木造住宅

釘を使用せずに木と木をはめ込む木組み工法によって、地震が起きても倒壊しない頑丈な住宅が誕生しました。

日本でも建築物として使える大きな石はたくさんあり、明治維新後は西洋建築技術が入ってきていても、今も住宅の8割が木造住宅で、そのうちの約7割が昔からの工法の「木造軸組工法」です。

木造住宅は地震が多く、高温多湿の湿気が多い日本の気候や風土に適していることがわかります。

最近では国産の木材が注目が集まり、特に「ひのき」は健康面にも効果があると人気がある木材です。