発砲塩化ビニールは従来の塩化ビニールの特性に加えて、柔らかくなり可撓性に優れているのが特徴です。
また、軽量で耐久性・断熱性にも優れており、しかも加工性が良いため日常品から工業用製品まで幅広い製品として使用されています。
ここでは、発砲塩化ビニールの特徴である「発砲体」について解説しています。
◇ 発泡体とは
発砲体は「気泡を含んでいるもの」という意味があります。
基本的にはどんな合成樹脂でも発砲体にはできますが製品化するには成形や性能、価格などが影響して、実際に製品化されているのは限られています。
一般的に多いのは発砲塩化ビニールを含む「発砲プラスチック」です。
◇ 発泡体の用途
発泡体の製品は私たちの生活の中で様々な製品に使用されています。
たとえば、自動車では重量の約10%が発泡体の製品で製造されていて、電気・電線・電子・建築の分野でも発砲は部品や資材などに用いられています。
建材では壁紙にも使用されており、量産性に優れているうえに色・柄が豊富でデザイン性もあり、何よりもリーズナブルなことから戸建て住宅をはじめ、集合住宅、商業施設でも使用されているのです。
身近なところでは、食器の容器や輸送・梱包分野では軽量で衝撃を吸収するため多くの場面で使用されていて、私たちの生活には欠かせないものだと言えるでしょう。