「RAL基準」とは1990年にドイツで制定された壁紙の品質基準です。
ここでは、RAL基準の基礎知識をご紹介します。
◇「RAL」とは?
「RAL」とは「取引条件についてのドイツ委員会」のドイツ語頭文字をとったもので、商品取引の際に品質保証・商品マーク・表示を統一させることを目的に設けられました。
現在はドイツ連邦特許庁の審査を経て、信頼できる品質の証として用いられています。
RALの資格は1年ごとに更新する必要があり、更新するためには厳しい監査や試験を経てクリアしなければならず、合格した製品だけが「RALマーク」を表示することを許可されるのです。
◇「RAL基準」とは?
RAL基準は壁紙に含まれている「重金属」「安定剤」「可塑剤」「塩ビモノマー」「VOC」「ホルムアルデヒド」の基準を定めて、健康や環境に配慮されているのかを厳しくチェックをして、化学物質の使用を制限します。
こうした厳しい検査はヨーロッパでも認められ、既存のヨーロッパ標準規格よりも品質検査規定が上回ります。
そのため、シックハウス症候群を防止するために、日本でも壁紙等を用いるときにRAL基準を用いるケースもよくあります。
ヨーロッパでは同じような規定に「ISM規定」もあり、ISM規定はイタリアの安全基準です。