日本では軟弱な地盤に建物を建てるために基礎杭を用いて基礎を固めていきます。
杭には木製や鋼製、そして鉄筋コンクリート製の「RC杭」があります。
◇「RC杭」の誕生
コンクリート杭は1910年に登場した「現場締固め既製鉄筋コンクリート杭」が初めてです。その後、1934年に遠心力を利用した鉄筋コンクリート杭の「RC杭」が誕生しました。
コンクリート杭の製造方法は、工場や現場で製作されたRC杭を重機を用いて貫入する「既成コンクリート杭」と、杭を打つ場所の地中を掘削して、そこへ鉄筋を立ててコンクリートを流し込む「場所打杭」の2種類です。
◇「場所打杭」の特徴
場所打杭の特徴はRC杭を製造する時に騒音や振動が少ないため、市街地の建物の基礎作りに適しています。また、既成コンクリート杭のように現場まで運ぶ必要がないため、大型の杭の施工も可能です。
ただし、気を付けたいのが現場での製作となるため仮に失敗をした場合は打ち直しにコストと時間が必要になることです。
他にも、場合によっては地盤を乱す可能性があることと、水分の多い土地には基礎が上手く固まらないため、場所打杭をする前に、泥水などの排水処理をしなければならないことです。