「相決り」とはどんな工法?「相決り(あいじゃくり)」の基礎知識を解説!

木製の板材の継き手の一種の「相決り(あいじゃくり)」。

名前は聞いたことがなくても、見たことがある方も多いのではないでしょうか。

ここでは、「相決り」についてまとめています。

 

◇「相決り」とは?

継ぎたい木材の側面をそれぞれに半分くらいに切り欠いて凸凹を作り、重ね合わせて継いでいく方法で、主に羽目や縁甲板を組合わせる時に用いられています。

板を幅方向でつなぐ際に相決りで接合することを「相決り継ぎ」や「相決りはぎ」または「違いはぎ」とも呼ぶ場合があります。

切り欠き部分の突起の凸を「雄実(おざね)」、凹んだ方を「雌実(めざね)」と呼び、木材の側面を凸凹にして継ぐことで隙間を防ぐことができるのです。

他にも施工時に上に重なった木材が下に差し込んだ木材を押さえてくれるので施工が楽になります。

 

◇「相決り」の注意点

「相決り」を用いることができるのは15㎜以下の厚さの木材で、それ以上の厚さがある場合は相欠りには向いていません。

「相決り」は重ねた時に下になる部分の木材は釘等を使用して固定することができます。

しかし、上になる木材は固定することができないため、力がそれほどかからない羽目であれば問題はありませんが、力のかかるフローリングの素材としては使われることがほとんどありません。