アンティークに用いられる「アカンサス」、その意味とは?

ヨーロッパの建築物やアンティークの家具などに用いられている「アカンサス柄」。

「アカンサス」とは地中海沿岸を中心に分布する多年草の花で、ギリシアの国花として知られています。

 

◇アカンサスとは

アカンサスは日本ではあまりなじみがありませんが、古代ギリシア時代からヨーロッパの建築物の内装や、家具などに最も用いられている文様です。

そのため、名前は知っていないくても目にしたことがある方が多いのではないでしょうか。

時に古代ギリシャ時代の建築「コリント様式」にはアカンサスの葉のモチーフがよく使用されています。

 

 

◇アカンサスとギリシャ神話

アカンサスが古代ギリシヤ様式に取入れ様子は神話でも残されています。

「幼い少女が亡くなり、祖母は嘆き悲しみます。そして、祖母はバスケットに少女が大好きだったものを詰めて墓前へとお供えをするのです。

それから月日が流れて少女が大好きだったアカンサスがバスケットから咲き乱れ、これを見た建築家のカリマコスがその様子に感動をしてアカンサスを建築のモチーフにした」と伝えられています。

その後、ロマネスク、バロック、ロココと時代に合わせて変化していきながら、ヨーロッパの代表的な建築物のモチーフとして幅広く認知されるようになったのです。