アンピール様式の魅力を徹底解説!

【アンピール様式】とは19世紀のナポレオン帝政化で、建築や家具、室内装飾、工芸品等で流行したデザイン様式です。

ここでは、アンピール様式の魅力をお伝えします。

 

◇アンピール様式とは

アンピール様式はフランス語で「帝政」を意味するため、日本では「帝政様式」や、英語の「エンパイアスタイル」と呼ばれることもあります。

デザインの特徴は古代エジプトや古代ローマ帝国のスタイルを模範にしながら、ナポレオン帝政の威信を表すために直線的で力強い様式に、豪華で荘重な装飾を加えたものです。

家具にはマホガニー材やローズウッド、ブロンズなどの重厚な素材が好まれて使用されています。

 

◇アンピール様式の建築物

アンピール様式の代表的な建築物はフランス・パリの「エトワール凱旋門」です。

ナポレオンが戦勝記念に建築を命じたもので、古代ローマ帝国の凱旋門を参考にして建築したそうです。

また、同じくフランス・パリにある「マドレーヌ寺院」はナポレオンがフランス軍の名誉を称えるために建築家のピエール・ヴィーニョンに命令をして作られたものです。

しかし、建設途中にナポレオンが失脚をしてしまい、その後ルイ18世がカトリック教会へと用途を変更して1842年に完成しました。