【FRP(繊維強化プラスチック)】の基礎知識

◇【FRP】とは?「FRP」とは「繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics ファイバー・レインフォースド・プラスチック)」の略です。

ここでは、「FRP」の基礎知識をまとめています。

 

「FRP」とは簡単に言うと繊維で強化をしてプラスチックのことで、割れやすいプラスチック素材に弾性率の高いガラス繊維やカーボン繊維を混入させることで、軽量で強度のあるプラスチックになるのです。

 

◇【FRP】の歴史

FRPは20世紀の初めにアメリカで常温・常圧で加工ができるプラスチックの元となる「不飽和ポリエステル樹脂」が発明されたことから、実用化されるようになりました。

日本では1950年代に浴槽やモーターボードへの開発が始まり、1975年に国内初のFRP防水工法が誕生して、現在も様々な分野でのFRPの開発が進んでいます。

 

◇【FRP】の特徴

FRPの優れた特徴のひとつに「耐水性の高さ」です。

また、金属や従来のプラスチック製品に比べると「耐食性」に優れていて、塩害だけではなく薬品耐性も優れているので、強い酸やアルカリなどの影響を受けにくい特性を持っています。

他にもアルミニウムの半分の重さでありながら強度が高く、弾性にも優れているのでゴルフやテニスのラケットに使用されています。