沖縄のハーブで作られた「月桃紙」その魅力に迫ります!

月桃(げっとう)は九州南部から沖縄などの熱帯・亜熱帯地域に生息しているショウガ科ハナミョウガカ属の植物です。

沖縄では民家の庭先などにも咲いている身近な植物として親しまれていて、毎年冬になると月桃の葉が店頭に並び、「ムーチー」と呼ばれる伝統行事で食べるお餅を包むために用いられます。

また、月桃は琉球時代から長く活用されている薬草でもあり、特に女性にとっては「神秘の命薬(ぬちぐすい)」と言われてる程愛されていました。

そんな月桃で作られてたのが「月桃紙」です。

 

◇月桃紙の魅力

月桃には元々カビ予防効果があり、そして月桃の持つ特性を利用して強靭な繊維を持つ茎を活用して和紙にしたものです。

和紙独特の湿温性の高さや燃やしても有害物質を発生させない安心感、そして自然素材ならではの素材感が魅力の素材です。

 

◇月桃紙の効果

月桃紙は主に障子や襖、壁紙として活用されています。

月桃紙の効果には月桃の持つ防カビ性や防虫性に加えて、和紙が持つ優れた調湿性、耐久性がプラスされ非常に人気があります。

また、近年問題になっている有害物質の発生も極めて少なく、そのうえ和紙ならではの趣のある質感に、和室・洋室に捕らわれないデザイン性の高さも好まれる理由だと言えるでしょう。