日常生活の中でよく見かける「JIS」のマーク。
これは、「Japanese Industrial Standards」の略で、日本の産業製品に関する規格や測定法で定められた国家規格の「日本産業規格」の略称です。
◇JIS規格とは?
JIS規格の対象となるものは、家電や日用品などの「産業製品」や、プログラミング言語等の「情報処理」、そして、観光や介護などの「サービス」、産業製品の「マネジメントシステム」等多岐にわたります。
そして、JIS規格をクリアすると製品やサービスに「JISマーク」を表示することが認められるのです。
◇JIS(日本産業規格)が登場した背景
JISは2019年以前は「日本工業規格」という名称で、「工業標準化法」のもとにで主に工業製品に限定されていました。
しかし、近年ではIoTやAIが登場して情報技術が著しく発展し、また、サービスやマネジメントなどの無形商材も普及したことで、2019年7月1日より法改正をして名称を「日本産業規格」と変更して対象範囲を広げました。
そして法改正により、JISの認証を受けずに不正にJISマークを表示した場合の罰金を100万円から1億円に上限を引き上げて不正防止強化にも力を入れています。