日本の伝統文化の魅力を伝えよう!欄間の歴史と透彫欄間の特徴について

古い日本家屋やお寺等で見かける欄間(らんま)。

欄間は最近は和モダンな空間を生み出すと注目されています。

 

◇欄間の歴史

欄間の歴史は古く、奈良時代の寺社建築にて採光を取り入れるために取入れられたのが始まりです。その後、平安時代には神社や貴族の邸宅にも用いられるようになり、江戸時代には庶民の家でも見られるようになりました。

欄間は天井と鴨居の間にはめ込まれた建具で通気や採光、装飾用として使用されています。

最近では欄間を用いる家は少なくなってきましたが、日本の伝統工芸としての評価は高く「大阪欄間」や「井波彫刻」は伝統工芸品の指定を受けています。

最近は通気性や採光性のためと言うよりも、装飾用として用いられることがほとんど、古民家リノベーションでアレンジとして取り入れられることや、和風インテリアとして採用されることが多いようです。

 

◇透刻欄間の特徴

杉や桐等の12㎜程の薄い木に図柄や模様を描いた部分を透かし彫りした欄間で、「板欄間」や「切り抜き欄間」とも呼ばれています。

背面が見えるので圧迫感がなく、光が入り込むことで部屋を広く見せる効果があります。

また、シンプルで素朴な印象を与え、どんな襖の殻や障子のデザインにも調和して邪魔をしないので小空間に用いられています。