施釉タイルの基礎知識と種類について

タイルは表面の釉薬(ゆうやく)があるかないかによって種類が分かれています。

施釉タイルは素焼きのタイルでなくて、表面に施釉を施しているタイルのことです。

 

◇施釉タイルとは?

釉薬とは粘土や、色を出すための顔料、金属酸化物が含まれていて、タイルと一体化しやすいようにしています。

釉薬を施すことで金属化合物や顔料がタイルの表面に光沢を出し、水漏れや汚れを防ぐ効果があり、釉薬に色によってタイルの色を作るので、カラーバリエーションも豊富。

同じ色でも釉薬を掛ける回数により同じ色でも風合いや深みが違い、種類の組み合せや素地と相性、焼くときの温度、そして成分の化学変化による偶然の効果など同じものはひとつもないのがなく、独特の色合いや色ムラが特徴です。

 

◇施釉タイルの種類

・ガラス釉

ガラスの粉が入った釉薬を使用したもので、低温で溶けて色鮮やか

 

・透明釉

無色透明に仕上がるので、資財とよく馴染みます

 

・マット釉

溶けきれない粉の作用で不透明になり、つや消しされているので光沢がないのが特徴

 

・貫入釉

ガラス釉の中に貫入と呼ばれる細かいヒビが入った状態のもので、素地と釉薬の膨張率を変えることでできる

 

・ラスター釉

チタンなどの化合物を焼き付けるので光沢が出るのが特徴