障子の断熱性を高めるなら、太鼓張りがおすすめ!

昔から日本家屋で使用されている障子。

木の枠に和紙が貼られているだけのシンプルなものですが、断熱性はどうなっているのか気になるところです。

 

◇障子の断熱性

昔から使用されている障子にはある一定の断熱性があるのをご存知でしょうか。実は障子一枚で、窓に二重カーテンをしているのと同じくらい断熱効果があるのです。

また、障子で使用している和紙は寒くなると繊維が引き締まり、冬場は空気を通さなくなるため気密性も高くなるうえに、半透明の和紙を使用することでカーテンとは違い、日差しを部屋の中に取り込むので、冬でも明るく暖かいのが特徴です。

障子の断熱性をさらにアップさせるには太鼓張りがおすすめです。

 

◇太鼓張りとは?

枠の両面に和紙や板を貼り、内部を空洞にしていて、仕組み的には窓ガラスのペアガラスと同じだと考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

障子であれば木枠の両面に和紙を貼ることでさらに断熱性をアップでき、障子の木枠にホコリが溜まりにくいのも大きなメリットです。

ただし、太鼓張りは直殺手が紙に触れるので汚れやすいのが欠点です。

太鼓張りはかつでは茶室に良く用いられていて、太鼓張りで作られた襖のことを「坊主襖」呼ぶこともあります。