『深基礎』とは基礎部分を深くする工法です。
住宅で敷地の高低差がある場合や傾斜がある場合に用いられます。
ここでは、深基礎のメリットとデメリットをまとめています。
◇深基礎のメリット
・擁壁よりも低コスト
基礎部分を深く掘るため通常の基礎工事の比べるとコストは高くなります。しかし高低差がある土地に住宅を建てる際の基礎工事で擁壁をするよりは低コストで済みます。
・プライバシー保護
深基礎により建物の高さが上がるので、人の視線よりも上に窓が設置されます。そのため、窓から家の中が見えにくいのでプライバシー保護の面でも有効です。
・地下室が作成可能
基礎を深くした分、容積率に含まれない範囲内であれば地下に小さな部屋や収納スペースを設けることが可能なので、実質家が広くなることもメリットだと言えるでしょう。
◇深基礎のデメリット
・通常の基礎工事よりもコスト高
擁壁工事に比べるとコストは低くなりますが、通常の基礎工事に比べると割高です。
・家の出入りに階段が必要
敷地自体が高くなっているので建物の中に入るには階段が必要です。そのため、雨の日や将来的に会談の上り下りが辛くなるかもしれません。
特に車椅子を使用している場合は家の出入りがしにくいため、介助者の負担が大きくなるでしょう。