伏せ図の概要と種類について

建造物を作るために欠かせない設計図。

設計図には様々な種類があり、そのなかの一つに「伏せ図」があります。

 

◇「伏せ図」とは?

「伏せ図」とは建物を水平に上から透かして見た平面図です。

縮尺は約1/100もしくは1/50で、建物を構成する構造材の組み方がわかり、構造図のなかで最も重要な図面が伏せ図です。

記載されている情報量が多くて何が書いてあるのか理解するのが大変ですが、見方のポイントを覚えておくとそれほど難しい図面ではありません。

見方のポイントとしては、「Y・X方向の通り芯間距離・スパンを確認する」「スラブ符号、スラブのレベルを読み取る」「梁レベルを読み取る」「柱符号、梁符号を読み取る」ことです。

 

◇伏せ図の種類

・基礎伏せ図

杭や直接基礎を表しているのが基礎伏せ図です。

基礎の平面、高さの方向の位置や基礎断面の大きさなどの、基礎に関する仕様を示したものです。

 

・梁伏せ図

地面にある地中梁や基礎梁、各階の床下にあるそれぞれの床梁や柱の位置等が記されている伏せ図で、伏せ図の中でも最も基本的な図になります。

 

・天井伏せ図(意匠図)

文字通り天井の仕上げを表す図で、各階の天井のデザインや照明の位置、寸法、材料が明記されています。