プレストレストコンクリート構造の特徴について

「プレストレストコンクリート」はあらかじめ圧力を加えられているコンクリート材です。

 

◇プレストレストコンクリート構造の特徴

コンクリートは圧縮される力に対しては耐久性がありますが、引っ張られる力(引張力)には弱いという性質があります。

普通のコンクリートでは引張力では簡単にヒビが入ってしまい、それを補うために鉄筋コンクリート造です。

そして、その鉄筋コンクリート造よりも数倍強度があるプレストレス鋼材(PC鋼材)をコンクリート部材端面に定着させてコンクリート部材を圧力がかかった状態にして引張力が発生しないような構造です、

プレストレスコンクリートは大規模構造物に適していて、高速道路や橋梁に用いられています。

通常はプレストレストコンクリートのことを「PC」と呼び、一方で鉄筋コンクリート造を「RC]と呼んでいますが、建築業界ではプレキャストコンクリートのことを「PC」と呼び、区別をするためにプレキャストコンクリートは「PCa」と表示されています。

 

◇プレストレスをかける方法

・プレテンション方式

可動定着版と反力台にPC鋼材を付けて緊張させる方法で、PC鋼材へコンクリートを打設し、強度がでたら緊張を開放します。

 

・ポストテンション方式

建築現場でプレストレスを導入する場合に採られる方式です。