ポリアミド樹脂の特徴と用途を詳しく解説!

ポリアミド樹脂とは、アミド結合によってモノマーが連なっている線状の高分子の総称で、別名「ナイロン」と呼ばれています。

「蜘蛛の糸よりも細く、絹よりも美しく、鋼鉄よりも強い」と称されて、古くからアパレルをはじめ身近な場所で使用されている樹脂です。

 

◇ポリアミド樹脂の特徴

当初は合成繊維として開発されたポリアミド樹脂は、機械的強度や耐熱性、耐薬性に優れ、過酷な状況でも使用できることから注目されるようになり、今では様々な産業で活用されています。

ポリアミド樹脂の種類があり、脂肪族骨格を含むポリアミドのことを「ナイロン」と呼び、一方で芳香族骨格だけで構成されていて、ナイロンよりも強度が高いものを「アラミド」と呼んで区別しています。

 

◇ポリアミド樹脂の用途

自動車業界では耐摩耗性に優れていることからエンジン回りの部品や高温でも耐えれることから燃料タンクに用いられています。

電子機器分野では耐熱性・絶縁性が優れていので安全基板やコネクター、ケーブルで仕様され、建築分野では断熱材や防水シート、配管等幅広く使用されています。

また、医療・バイオテクノロジー分野でもポリアミド樹脂は重宝されていて、手術器具やプロテーゼ、カテーテル器具にも使用さています。