摩擦杭とは?支持杭との違いも解説!

摩擦杭(まさつくいきょう)は、地盤の支持や建築物の基礎工事に用いられる杭の一種です。

 

◇摩擦杭とは

摩擦杭は節のついた杭のことで、杭基礎で(硬い地盤)支持層が安定していない場合や、支持杭が届かない場合に使用される方法です。

目安としては、住宅であれば5m~12m支持杭を、それ以上であれば摩擦杭を使用するのが一般的です。

工法は地盤中に打ち込むことにより、建築物の荷重を地盤に伝達し、安定性を確保します。

摩擦杭は鋼管やコンクリートで製造されており、比較的高い耐荷重性を持っており、使用方法は杭の表面と杭の表面に接する土との間に生じる抵抗力を利用しています。

そのため、摩擦杭の支持力の大きさは、基本的に「N値またはqu」、「杭径(杭の周長)」「杭が地盤に接する長さ(摩擦面の長さ)」の要因で決まります。

 

◇支持杭との違い

支持杭は、杭先端を支持層に根入れして、先端支持力によって構造物を支持する杭です。

軟弱な地盤でもある程度支持層がしっかり安定している場合は、支持杭を用いて工事を進めますが、

反対に、支持層が安定していなければ支持杭を利用することはできません。

摩擦杭は地耐力と荷重がお互いに働き、バランスを保っている状態なので、支持層が深いところで使用するのが一般的です。