メートルはどのようにして決まる?メートル法の概要と歴史

かつての日本では長さは尺・寸・分などの単位を使っていました。

しかし、現代では「メートル法」が用いられています。

 

◇メートル法とは?

メートル法は長さ、重量、容積、温度などの物理的な量を測定するために使用されている十進法単位系です。

長さの基本単位としてメートル(m)、重量の基本単位としてキログラム(kg)、面積にアール(㎡)、体積にリットル(ℓ)としています。

メートル法は、国際的な標準として広く受け入れられており、国際的な取引や科学的な計算、工学、医学などさまざまな分野で広く使用されています。

 

◇メートル法の歴史

メートル法の歴史は古く、フランスのフランス革命期に始まります。

当時のフランス政府は、一貫した計量法の必要性が浮上し、フランス革命後の1790年国民公会は「メートル法」として知られる新しい計量法を法律で制定しました。

1875年には「メートル条約」が締結され、国際度量衡委員会(BIPM)が設立します。

そして、16カ国がメートル条約に署名し、これにより、メートル法の国際的な標準化が確立されました。

その後、1960年に国際度量衡総会で正式にSIが採用され、メートル法はSIの基本単位となり、国際基準とした確立したのです。