擁壁(ようへき)の役割と擁壁が必要になるケースとは?

擁壁(ようへき)は、地盤の安定性を確保するために設置される構造物で、斜面や高低差のある地形での土砂の崩壊や地滑りを防ぐたに用されるます。

 

◇擁壁とは?

敷地内に高低差があるとき、高い部分に住宅を建てる場合に、住宅の重みで側面の土が崩れるのを防ぐために設置される壁状の構造物です。

擁壁には崖の崩落リスクを防止し建物を守る役割があります。

各自治体によって規定は異なりますが、建築基準法では高さが2mを超える擁壁をつくる場合は建築確認申請が必要です。

素材は鉄筋コンクリート造、無筋コンクリート造又は間知石練積み造があり、一般的にはコンクリート造が多く用いられています。

 

◇擁壁が必要なケースとは?

・高低差が2m以上ある場合

多くの自治体の条例にて擁壁の作ることが定められていますが、自治体によって高低差の測定方法などは異なります。

 

・高低差があり土砂崩れの危険性があるとき

条例の規定に該当していなくても、敷地内に高低差があり土砂崩れ危険がある場合は擁壁を作ることができます。

 

・道路よりも敷地が高い場合

わずかな高さの違いでも、大雨が降ると住宅の重みで土地が崩れ、住宅に亀裂や歪みなどの影響が及ぶ可能性があります。

土地の高さが周囲と異なるときは擁壁の検討をおすすめします。