溶融亜鉛メッキ鋼板の特徴とメリット・デメリット

亜鉛メッキ鋼板とは、SPCC(冷間圧延鋼板)を亜鉛メッキ仕上げをした材料です。

ここでは、亜鉛メッキ鋼板の特徴と用途を解説しています。

 

◇亜鉛メッキ鋼板とは?

鋼板はそのまま使用するとすぐに錆てしまいます。

メッキは金属や樹脂の表面に金属の薄い膜を成形する表面処理のことで、、亜鉛は空気中の酸素と結びつき、酸化皮膜を形成し、非常に高い防錆効果を持つのが特徴です。

亜鉛メッキ鋼板は耐食性・防錆効果に優れていて、デザイン性もあります。

 

◇亜鉛メッキ鋼板のメリットとデメリット

・メリット

一般的な鋼板に比べて耐食性と防錆力に優れていて、その効果も長期間持続します。

特にメッキ層が厚みのある溶融亜鉛メッキ鋼板は防錆効果が高く、ほとんど何もしなくても良いため、メンテナンスが非常に楽なのがメリットだと言えるでしょう。

 

・デメリット

不純物を亜鉛が結合した「スパングル」と呼ばれる模様が出てくることがあり、スパングルがある状態で品質自体には問題ありませんが、塗装をすると綺麗に塗装されません。

防錆効果を高めるための六価クロムを使用したクロメート処理は有害なため使用不可になるため、防錆効果を高めるためにはクロメートフリーの化成処理をする必要があるのが難点です。