「呼び樋」は竪樋と軒樋をつなぐための樋のことです。
ここでは、呼び樋の役割と雨樋の必要性を解説します。
◇呼び樋の役割
かつては軒の接続部分にある桝のことを(鮟鱇あんこう)と呼んで区別をしていましたが、最近では軒樋と竪樋の接続部分全体を含めて「呼び樋」と呼んでいます。
竪樋と同じ寸法や系統のものを使い、排水量や樋にゴミなどが詰まるのを防ぎます。
呼び樋は斜めに取りつけるため壁の支えがなく、負荷がかかりやすくなるため丁寧に施工しなければいけません。
◇雨樋の重要性
雨樋の役割は建物の屋根に流れる雨水をスムーズに排水口へと排水して、建物の劣化を防ぐには重要なものです。
もし、雨樋が正常にきのうしていないと、地面に跳ね返った雨水や泥で外壁や建物の基礎部分が汚れてしまいます。
そうすると、湿気が溜まりやすくなりシロアリ被害がカビ等の原因となり、建物内部の劣化を早めます。
建物内部の劣化は見た目では判断できず、気が付いた時にはかなり腐食が進んでいる状態になることが多く、そうなると修繕費用も高くなります。
また、建物内部が劣化をすると建物の強度も損なわれるため、地震で倒壊する可能性が出てくため雨樋が破損しているのを見つけたら、早めに対処するようにしましょう。